安売り焼き肉チェーン店で引き起こされた腸管出血性大腸菌による食中毒事件、なんやかんやで170人を超えましたよね。
そのうち4人が死亡、20人以上が溶血性尿毒症症候群(HUS)で重症、腎臓透析と言うとんでもない治療を受けています。
6歳の子供二人と70代の女性が一人、さらには40代の女性まで亡くなりました。
このO111感染症での重症化率、つまりHUSの発症率はこれまでに知られていたO111の症状に比べれば激烈なようです。
理由は二つ考えられます、ひとつは突然こういう凶悪な強毒性のO111が遺伝子変異で出現したこと。
もうひとつは、食肉の取り扱いが本当にいい加減だったためにO111がすごく増えてしまったことです。
件の焼き肉酒屋は、和牛肉3Aクラス以上のユッケ一皿を280円と言う値段で出していました。
老舗の大手焼き肉屋の話によると、本当にそういう素材で安心なユッケであるなら、700円以上で販売しないと元が取れないそうです。
つまり、最初から「そんな安い和牛のユッケなんてできない、ということは何かで手を抜いていた事」がわかっていたのです。
O111に感染してHUSを発症しないためにはどうすればいいのか?
現段階では下のことに注意して感染しないようにするしかありません。
「肉は全て十分に加熱しなさい」
「生肉を取り扱った箸は焼く専門にしなさい」
「焼き肉用の生肉と野菜が同じ皿で盛られて出てきたら、野菜も完全に火を通しなさい。」
ピンバック: O111やO157が牛の常在細菌って牛はなんで平気なんですか? | だから歩いて帰ろう